トップバー
最新ニュース
申\告漏れ:「ビーイング」グループ30社、5年間で20億円
0000/07/09 00:00

 大手音楽事務所「ビーイング」(東京都港区)のグループ会社約30社と、創業者で取締役の音楽プロデューサー、長戸大幸氏(65)が、東京、大阪、名古屋の各国税局の税務調査を受け、昨年までの5年間に計約20億円の申\告漏れを指摘されたことが分かった。うち約10億円は仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断された模様だ。赤字会社があるため、重加算税などを含む追徴税額は計2億数千万円とみられ、既に修正申\告したという。

 関係者によると、同社は芸能\プロダクションに対する歌手の育成費用数千万円を経費として計上していたが、国税当局は費用が相場より高かったため寄付に当たると判断した模様だ。

 また、関連の不動産会社は、東京や大阪などに所有するマンションの一部を若手歌手や幹部に無償貸与しており、家賃分が事実上の給与と認定されたとみられる。

 一方、長戸氏の親族や知人名義で保有していたグループ株の売却益1億数千万円についても、実質的な所有者は長戸氏だったとし、所得税を追徴課税したという。

 ビーイングは、B〓や倉木麻衣さんら人気歌手をデビューさせ、数々のヒット曲を送り出して1990年代にはビーイングブームと呼ばれた。

 経理担当者は取材に対し「見解の相違はあったが、国税当局の指摘を受け入れた。長戸氏が実際に課税されたのは約210万円で、高額な課税は一切なかった」と話している。

<毎日新聞より>



©2009 柴森忠司税理士事務所 All rights reserved.