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外注費に仮装し消費税1億円脱税、社長ら逮捕 大阪地検特捜部 
2010/06/18 07:55

従業員の給与21億円超を外注加工費に装って消費税約1億円を脱税したとして、大阪地検特捜部は16日、消費税法違反などの容疑で、大阪府高槻市の物流サービス会社「エブリパックカワセ」社長、川瀬雅克容疑者(62)=同府茨木市南春日丘=と同社常務、山口博史容疑者(62)=同市穂積台=を逮捕し、大阪国税局と合同で同社など関係先数カ所を家宅捜索した。

 関係者などによると、同社は直接雇用した従業員を取引先の工場に派遣するなどし、製品検査や梱包(こんぽう)作業などをさせていたが、両容疑者はこれらの業務をダミー会社に外注したように仮装。従業員二百数十\人分の給与約21億6900万円を消費税の控除対象となる外注加工費に見せかけ、平成20年9月期までの3年間で、消費税約1億100万円を脱税した疑いが持たれている。

 消費税は、売上時に代金として受け取った税額から、仕入れ時に支払った税額を控除して申\告する仕組み。仕入れとなる外注費であれば、外注費に含まれる税額を売り上げ分の税額から控除することができる。

 民間信用調査会社などによると、同社は昭和62年10月設立で資本金4千万円。段ボールの製造・販売や梱包作業の請負などを主な業務とし、兵庫県姫路市や三重県、群馬県などに営業所がある。平成21年9月期の売上高は25億1100万円。

<産経新聞>




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