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デンソー114億円しんこく漏れ タックスヘイブン税制適用 名古屋国税局
2010/07/01 20:59

自動車部品メーカー「デンソー」(愛知県刈谷市)が名古屋国税局の税務調査を受け、2009年3月期までの2年間で114億円のしんこく漏れを指摘されていたことが1日、同社などへの取材で分かった。税率の低い国に子会社をつくって所得をため、日本からの課税負担を軽減することを防ぐ「タックスヘイブン(租税回避地)対策税制」を適用されたという。
 過少しんこく加算税や地方税を含めた追徴税額は約12億円。同社は既に納付したが、課税処分を不服として、近く異議をもうし立てる方針。
 同社や関係者によると、シンガポールのデンソー子会社「デンソー・インターナショナル・アジア」(DIAS)は、出資したタイやフィリピンなどの自動車部品製造・販売会社から、08年3月期までの2年間で配当114億円を受け取った。シンガポールでは配当は非課税という。
 タックスヘイブン対策税制は、海外の子会社が現地で事業を展開するのに必要な工場を保有するなどの条件を満たす場合は適用されない。 

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