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ベストライフ 10億所得隠し 老人ホーム大手 創業者の損失肩代わり
2010/07/21 00:57
有料老人ホーム経営大手のベストライフ(東京)と関係法人が東京国税局の税務調査を受け、平成20年8月期までの7年間に10億円超の所得隠しを指摘されていたことが分かった。同社創業者の長井博実氏(64)個人の投資による損失を肩代わりし、申\告所得を圧縮して所得を隠していたとみられる。追徴税額は4億円前後とされ、同社は修正申\告したとみられる。 関係者によると、同社は税務申\告の際、IT企業「アドテックス」(東京、倒産)などの株式購入による投資の失敗で10億円超の損失が生じたとしていた。だが実際は長井氏本人がベストライフから借金をして16年ごろから購入したもので、同社が自社取引を装って損失を肩代わりしていた。こうした行為を東京国税局は所得の仮装・隠蔽(いんぺい)にあたると判断したもようだ。 長井氏の投資資金の一部については、ベストライフがホームの利用者から家賃前払いの目的で受け取る「入居一時金」が充てられていたことも判明。3年の国の指導指針では老人ホームの運転資金や設備投資には利用できるが、他の事業には流用しないことを定めている。 <産経新聞> |