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赤字申\告7000社、実は黒字で追徴396億円
2010/10/04 17:53

 全国の国税局・国税事務所が、昨年6月までの1年間に赤字と申\告した企業約4万9000社を税務調査したところ、うち約7000社が実際は黒字だったことがわかった。

 「黒字転換」に伴い、追徴された税金は約396億円にのぼった。国税当局は「課税逃れの『仮装赤字法人』を見逃さないよう対処する」としている。

 国税庁によると、同期間に法人税を申\告した280万5000社のうち、黒字は29・1%、残る70・9%が赤字。赤字申\告の比率は資料が残る1967年以降で最高だった。

 赤字の場合、法人税がかからない上、翌年以降最長7年間、利益と相殺して申\告できる。赤字と申\告した大阪府内の不動産会社の場合、税務調査で社長の個人的な借金の返済金を、会社の土地取引費用に仮装していたことが発覚。実際には約4億1000万円の黒字と見なされ、約1億6000万円を追徴課税された。

<読売新聞>





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