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「ツタヤ」16億円申\告漏れ 大阪国税局指摘 一部は所得隠し
2010/11/27 11:31

 CD・DVDのレンタル・販売大手の「TSUTAYA(ツタヤ)」を運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」(本店・大阪市)のグループ4社が、大阪国税局の税務調査を受け、平成21年3月期までの3年間で計約16億円の申\告漏れを指摘されていたことが8日、分かった。このうち約2千万円は悪質な仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと指摘されたもようだ。

 4社は重加算税を含め計約5億円を追徴課税されたが、すでに修正申\告し、納税も済ませたとしている。

 修正申\告したのは、TSUTAYAの直営・フランチャイズ事業を手がけ、21年10月にカルチュア社に吸収合併された「CCC」(旧TSUTAYA)のほか、21年4月にCCCに吸収合併された「レントラックジャパン」「ツタヤオンライン」、国内最大級の共通ポイントサービス事業を展開する「Tポイント」(旧Tカード&マーケティング)の計4社。

 関係者によると、CCCなど4社は、親会社のカルチュア社に対し、「経営管理」に伴う手数料を支払って経費計上していたが、国税局はこの手数料が実質的にカルチュア社を支援するための寄付金に当たると指摘。大半の経費計上を認めず、過少申\告加算税の対象となる申\告漏れとした。

 さらに、CCCでは一部の経費を意図的に不正計上して所得を圧縮していたことも判明。重加算税対象の所得隠しと判断された。

 カルチュア社の広報担当者は「税務調査を受けたのは事実。見解の相違がいろいろあったようだが、国税局の指摘を受け入れた」とコメントしている。

<産経新聞より>

子会社のほうが親会社を支援するために手数料計上していたっていうのが、資金の流れが逆向きで珍しいケースですね。子会社のほうが好調なんでしょうか。
関連会社間の手数料計上は、考え方の根拠、金額、同業他社の状況などをしっかり検討してやらないといけませんね。




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