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「森のたまご」食品グループ 10億円所得隠し 国税指摘
2011/07/27 11:49

「森のたまご」などのブランド卵の製造で知られる鶏卵最大手「イセ食品」(本社・埼玉県鴻巣市)がグループ企業との会計処理をめぐって関東信越国税局などの税務調査を受け、グループ全体で計約10億円の所得隠しを指摘されていたことが19日、関係者への取材で分かった。

 経理ミスなどを含むグループ全体での申\告漏れ総額は十\数億円に上るとされ、重加算税などを追徴課税されたとみられる。

 関係者によると、イセ食品はグループ企業との会計処理などを税務申\告したが、関東信越国税局などの調査の結果、課税対象の「寄付金」を指摘され、仮装・隠蔽(いんぺい)行為もあったと認定されたという。

 グループ中核のイセ食品は昭和46年設立。平成23年1月期の売上高は前年度比約20億円増の351億円に上る。近年の「卵かけご飯」ブームを背景に、同社ブランドの「伊勢の卵」「森のたまご」が注目を浴びたが、一方で、畜産業に伴う感染症リスクを敬遠した金融機関からの融資が細り、「グループ間で資金を回していた実体もあった」(関係者)という。

 同社のホームページによると、グループ企業は生産、加工、物流などの各分野に計18あり、米国で展開する農場は、米国北東海岸ではトップ級の生産規模を誇る。

<産経新聞より>






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