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鹿島、5億円を仮装隠蔽行為認定…東京国税局
2011/10/19 17:12

ゼネコン大手の鹿島が東京国税局の税務調査を受け、2010年3月期までの4年間に約5億円の所得隠しを指摘されたことがわかった。

 06年に受注したアルジェリアの高速道路建設工事に絡む業務委託費として海外のコンサルタントに支払われていたが、実際は現地対策費に使っていたなどとして、仮装隠蔽行為に当たると認定された。経理ミスを合わせた申\告漏れ総額は約19億円で、過少申\告加算税と重加算税を含め追徴税額は約6億円という。

 関係者によると、鹿島は06年9月、ほかのゼネコン大手や商社など計5社の共同企業体(JV)で、北アフリカのアルジェリア公共事業省高速道路公団発注の高速道路建設工事を約5400億円で受注した。

 10年2月に完成予\定だったが、工事が難航し、現在も完成していない。

 東京国税局で調査したところ、海外のコンサルタントにこの工事に絡んで約5億円の業務委託費が支払われていたことがわかった。鹿島は経費として計上したが、同局の調査では業務の実態を確認できず、現地対策費など経費に算入できない交際費と認定した。

<読売新聞より>




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