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パナソ\ニック 120億円申\告漏れ
2012/05/01 08:25

 総合家電メーカー「パナソ\ニック」(大阪府門真市)が大阪国税局の税務調査を受け、平成23年3月期までの2年間で、海外子会社との取引などをめぐり、総額約120億円の申\告漏れを指摘されていたことが30日、分かった。このうち約6500万円は仮装・隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断されたが、過去の赤字と相殺された関係で重加算税などは課されなかった。また、海外取引をめぐって消費税約1億円の納付漏れがあったが、同社はすでに納付したという。

 関係者によると、パナソ\ニックは、香港に出荷した薄型テレビ部材の売り上げについて、本来なら契約時の単価で計上すべきなのに、それよりも安い単価で計上していた。同国税局は同社が意図的に所得を圧縮したとみて、その差額約6500万円について所得隠しと認定したとみられる。

 海外取引をめぐって課税、不課税の判断を誤り、消費税約1億円の納付漏れがあったが、同国税局は単純な経理ミスと判断、全額を追徴した。パナソ\ニック広報部は「国税当局との見解の相違はあったが指摘に従った」としている。


<産経新聞より>



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