トップバー
最新ニュース
<富士重工>6200万円所得隠し
2012/06/12 10:37

 自動車メーカー「富士重工業」(東京都新宿区)が東京国税局の税務調査を受け、クリーンロボット部において不正経理が行われていた件に絡んで10年3月期までの7年間に約6200万円の所得隠しを指摘されたことが分かった。重加算税などを含めた追徴税額は約2600万円で、過去の赤字と相殺され、同社は約500万円を納付した。

 同社や関係者によると、同社のクリーンロボット部の元部長が04年度から複数の外注取引先に架空発注を繰り返す手口で会社の資金を不正に引き出し私的流用していた。国税当局は流用した部分について、会社に損害賠償請求権があると認定。請求額分は会社の利益に当たり、課税対象になると判断した。

 同社の調査などによると、元部長はクリーンロボット部の業績の赤字決算回避を目的とした粉飾決算のため不正経理を行っていた。不正に引き出した資金を取引先にプールしていたことも判明し、この点が仮装隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと認定されたとみられる。

 同社は今年2月、元部長を懲戒解雇し、詐欺\\\容疑で栃木県警に刑事告訴している。

 同社広報部は「関係者に心配と迷惑をかけ申\\\し訳ない」とコメントしている。


<毎日新聞より>









©2009 柴森忠司税理士事務所 All rights reserved.