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「ほけんの窓口」所得隠し 国税局指摘 7年間で2.8億円
2014/04/02 07:55

来店型保険ショップ「ほけんの窓口グループ」(東京都渋谷区)と子会社が東京国税局の税務調査を受け、平成25年6月期までの7年間で計約2億8千万円の所得隠しを指摘されたことが1日、関係者への取材で分かった。「販売奨励金」名目の支出が、損金算入できない子会社支援にあたるなどと判断された。申\告漏れ総額は約9億9千万円で、重加算税を含めた追徴税額は約3億円。

 「ほけんの窓口」は取材に「適正な税務処理を行っていると考えていたが、国税局の見解を尊重して修正申\告した」としている。同社は20年、株式交換で生保・損保代理店業「ライフプラザパートナーズ」(同)を子会社化した。関係者によると「ほけんの窓口」は25年6月期までの3年間で、ライフ社に対し、販売奨励金名目で約1億8千万円を支払い、経費に計上。販売奨励金は販売実績などに対する実質的なリベートにあたる。だが東京国税局はこの支出に対価性がなく、損金算入できない子会社への寄付金とみなした。

 このほか、別子会社(米国)に出向していた「ほけんの窓口」前社長の親族に支払われた給与が、本来、子会社が負担すべきものと認定されるなど、1億円超が所得隠しと判断された。


<産経新聞より>




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