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1億3000万円所得隠し…帝国ホテル、耐震工事の工期を偽装 5000万円追徴
2014/10/07 08:13

 国内有数の高級ホテル「帝国ホテル」(東京都千代田区)が、東京国税局から平成25年3月期に約1億3千万円の所得隠しを指摘されていたことが6日、分かった。東日本大震災を受けた耐震工事の工期を偽り費用を繰り上げ計上したことで、所得を圧縮したと判断されたとみられる。重加算税を含む法人税の追徴税額は約5千万円。同社は修正申\告し、追徴課税分を納付した。

 同社などによると、問題となったのは、天井落下防止などの耐震工事。同社の工事担当者は、工事が25年3月末までに終わらず費用も支払っていないのに、工事を終えたとする内容の社内報告書を作成。これを受けて、同社は工事費用を25年3月期に計上していたという。

 帝国ホテル広報課は「税を免れる意図はなかったが、指摘を真摯(しんし)に受け止め、従業員教育や工事の進捗(しんちょく)管理のチェックを強化して、適正な税務処理に努める」としている。

 帝国ホテルは明治23年に迎賓館として開業。大阪府と長野県でもホテルを運営している。

<産経新聞より>

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